江ノ電の魅力とはなんだろう。10km区間の奇跡とは・・・
藤沢から江の島、鎌倉間を結ぶローカル路線
たった10kmという長さしかないが、年間でもかなりの観光客が
行き来している。
ローカル線は赤字が多い中、黒字経営を続けている。
その秘訣は一体なんだろう。
江ノ電は神奈川県にある湘南エリアの鉄道
歴史は100年以上前からあり、今も当時の面影を
残す存在でもある。
江ノ電は、4両編成で12分おきに走っている。
それ以上もそれ以下もない。
輸送力をあげて、ドル箱にしていくのが、今の鉄道会社の経営戦略だが
民家をギリギリで走るには、住民の方の協力が必要不可欠なので、
スピード上げると事故や走行音の騒音など問題や尽きない。
民家の枝も切ってもらえるように要請をだしたり、
年中住民の方とは話し合いをしているそうだ。
乗る側の私たちはアトラクションのように楽しめるし、
写真のスポットもたくさんある。
電車好きやカメラ好き、海からの撮影や、
富士山とのコラボなど
たまらないエリアになっている。
10kmであれば、スピード出せば数分でついてしまう距離だが、
江ノ電は、そうもいかない。
その理由は、路面区間があるから。
路面区間は車がどいてくれないと走れない。
白線の中に少しでも入っていたら、電車は止める。
このルールが徹底されていないと、事故につながる。
車と電車がぶつかるとたいへんなことになる。
なので、運転手も最新の注意を払っている。
そこにはそこのローカルルールってものがあるので、
それに従うしかない。
江ノ電の魅力は、山の区間を走っていると思ったら海が見えたり、
終点の藤沢では、ビルの2Fに登っていくので、遊園地のアトラクションの
ようだ。
江ノ電は、電車も種類が豊富で、常に違う形式の電車に乗れる。
特に人気なのが、300系
これは、もう50年以上走り続けている。
つりかけ式モーターを採用して、
もぅ〜〜ってうねり声をあげて、発車するその姿はなんとも懐かしい。
300系に乗ると、すごく懐かしい感じがする。
床も木でできているのでぬくもりが感じられる。
乗れたらラッキーな電車である。
焦らずゆっくりと走る江ノ電は、鎌倉から藤沢まで乗ってみると
楽しい。特に、先頭車両をお勧めする。
住宅の中や、路面区間、海沿いなどとにかく35分ぐらいだが、
飽きない。また乗りたくなる電車。
藤沢から鎌倉ならJRでもいけるので、遅い江ノ電なんて乗らなくても
良いのではないか?
そう思った方には、ぜひ乗ってもらいたい。
輸送力よりも、日本の情緒溢れる景色や、車両、
その土地との融合がとても素晴らしい。
なんど乗っても飽きない。
それが江ノ電。
年末になると社長自ら線路や架線、枝などをチェック。
安全に運行するためにたゆまぬ努力があり、
その上で住民の方の協力があって初めて
いつ行っても安心して安全な電車に乗ることができる。
立地が良いのもあるが、その見えないところで、
江ノ電は支えている方たちがいる。
だからこれだけの魅力があるんだろう。
これを、線路広くして、スピードあげたりしたら、事故が起こる。
なので、100年も前の駅がそのままあるどこか懐かしい江ノ電は
いつまでも走り続けて欲しい。